アメジストの鉱物データ

英名 Amethyst
和名 紫水晶(むらさきすいしょう)
成分 SiO2
結晶系 六方晶系(三方晶系)
モース硬度 7
比重 2.65
屈折率 1.54〜1.55
(濃淡)紫色
産地 ブラジル、ウルグアイ、インド、ロシア、メキシコ、アメリカ、スリランカ、マダガスカル、アフガニスタン、カナダなど

アメジストは水晶と同じSiO2を主成分とする鉱物で、紫色の発色要因としてFe(鉄)などが含まれます。

結晶の形は六方晶系でこちらも水晶と同じですが、水晶によく見られる長細い結晶を形成することは稀で、長細い結晶を形成することで有名なボリビア産のアメジストは非常に高値で取引されています。

一般的に流通しているブラジル産やウルグアイ産のアメジストの結晶は、結晶自体の高さは低く小ぶりな結晶を形成します。

アメジストの浄化方法

水晶クラスター
セージ
日光浴 ×
月光浴
流水

アメジストは比較的どのような浄化方法でも対応できますが、日光浴、太陽による浄化だけは注意しましょう。

アメジストの結晶は紫外線に弱く、長時間日光に当てていると色が褪せてしまう可能性があります。数分間日光を浴びせる程度でしたら問題ありませんが、クラスターを日の当たる窓辺に置いたり、ドームを玄関の外などに置いたりする場合は注意しましょう。

ただし、ブレスレットを日常的に身につけていると、どうしても日光に当たってしまうことがありますが、日常使い程度の日光は気にしなくて構いません。あまり気にしすぎて身につけなくなってしまうよりも、ある程度許容して普段から身につけていただいた方が石とのいい関係を築けると思います。

鉱物としてのアメジスト

アメジストの紫の発色要因は鉄イオンとされており、鉄分の違いにより色の濃さにさが出ると言われています。結晶が紫色(アメジスト)黄色(シトリン)に分かれているアメトリンと呼ばれる変種があり、同じ結晶内で紫と黄の違いが出るのは鉄イオンの状態の違いからです。

また、アメジストが熱処理されることで黄色になり、それがシトリンと呼ばれています。シトリンはこのようにアメジストを熱処理して作られるものと、地熱や自然界の放射性物質により作られた天然のものがあります。

合成アメジストの存在

アメジストがなぜ紫色になるのか?ということが解明された要因は、合成アメジストの成功によるものでした。

近年は合成アメジストが発達してきており、天然物との鑑別が極めて難しいと言われています。鉱物学の専門家が見ても違いを見分けるのが難しいようです。

ただし、当然合成のアメジストを作るためにもコストがかかるので、パワーストーンや原石として一般的に流通しているアメジストは天然物だと思っていただいて大丈夫でしょう。(当店のアメジストは全て天然です)

合成アメジストを注意しなければならないのは、ジュエリーとして扱われる場合です。クラックやインクルージョンなどが許されないジュエリーでは、無垢のアメジストにとても価値があり、パワーストーンとして楽しむよりも価値が高くなります。

そのため、ジュエリーとして扱われるアメジストには合成アメジストが混ざっていることもあるとされているので、ご注意ください。